お知らせ・混雑情報

 

 当院は混雑しているときは一時外出制度を採用しています。待ち時間が長いと予想される場合は診察予想時間をお伝えし、指定の時間に戻ってきていただくことができます。なるべく待合室での待ち時間を減らし、ご負担を少なくしたいと思っています。不明な点は受付でお尋ねください。

 

 

 

小児の中耳炎は原因を突き止めて正しく治療することが重要です

こどもの中耳炎について

原因は鼻の炎症

中耳炎はカゼなどが原因で鼻の奥に細菌がたまり、耳と鼻の管(耳管)から中耳へ感染が広がることによりおこります。耳の外側からばい菌が入っても中耳炎にはなりません。

プールやお風呂の水が入ってもおこりません。カゼやアレルギー性鼻炎がきっかけで増えた菌が、鼻の奥から耳に入って中耳炎を起こします。

鼻水が出るたびに、中耳炎になるお子様も多くみられます。子どもがよく中耳炎になるのは、カゼをひきやすいことと、耳管が成人と比べ、太く短く、傾きも水平に近いので、菌が耳に入りやすいからです。

治療:以前はさまざまな考えがあり、治療もバラバラでした。最近中耳炎の専門家により小児急性中耳炎治療ガイドライン(治療法の決まり事)が制定されました。きちんとした診断により適切な治療を行うのを目的に作られました。当院ではこのガイドラインをもとに科学的に証明された診断と治療を選択し、なるべく早く安全に治すことを第一目標にしています。しかしながら、中耳炎をひきおこす細菌が年々強くなり、抗生物質がなかなか効かなくなってきました。抗生物質が効かない場合、耳鼻咽喉科医しか行えない鼓膜切開を行い、なるべく早く細菌を体から排出させる治療を行っています。また、アレルギー体質が原因となることも多いので、必要ならアレルギー検査を行って根本原因をつきとめ、中耳炎を再発させないような治療を行う必要があります。

 また、アデノイドや扁桃肥大が中耳炎の原因であることもあります。アデノイドとは鼻の奥にある、リンパ腺のかたまりです。2歳ごろから増大し始め、4-6歳で最大になります。大きくなると、鼻呼吸が出来なくなり、激しいいびきをかきます。また、鼻水がたまりやすいため鼻炎が悪化します。鼻炎により鼻から耳にばい菌が侵入して中耳炎になるのです。アデノイドによる中耳炎は何回も繰り返すのが特徴です。

 

*鼓膜切開術について

中耳炎になり膿が貯留すると、ばい菌から出る毒素で発熱したり、髄膜炎が起きたりすることがあります。そのため、鼓膜切開を行います。鼓膜に小さな穴を開けて、膿を排出します。鼓膜は皮膚と同じ組織のため、切開部は数日でふさがります。通常、後遺症が残ることはありません。適切なタイミングで行うと、熱が下がり、お子様の機嫌がよくなります。特に2歳以下のお子様が中耳炎になるとまだ免疫が十分に完成されていないため長引いたり熱が続いたりしますので、大変有効な治療法です。切開という言葉に対して不安があると思いますので、不明な点があれば遠慮なく院長に相談してください。

 

*鼓膜チューブ挿入術について

 滲出性中耳炎が長引くと、中耳の粘膜がだんだん変性してさらになおりにくくなります。進行すると癒着性中耳炎、真珠腫性中耳炎といった元に戻らないタイプの中耳炎になってしまいます。

このような場合、鼓膜を切開しただけではすぐに悪化してしまうので、鼓膜切開した後に小さな鼓膜チューブを入れます。チューブは短期間で抜くことがありますが、多くは約1-2年留置します。入っている感覚は全くないので、通常通り生活できます。体育やサッカーなども全く問題ありません。プールは潜ったり毎日激しく泳いだりする方には耳栓を勧めます(少しぐらいの水遊びは全く問題ありません)

 多くのお子様はクリニックで局所麻酔で挿入します。大体10分ぐらいで手術が終わります。局所麻酔でできないお子様は近隣の病院で1-2泊で全身麻酔をかけて挿入することがあります。