お知らせ・混雑情報

 

 10月に入りましたが、午前はまだ比較的待ち時間が少なくなっています。休み明けや土曜日は比較的混雑しています。

 当院は混雑しているときは一時外出制度を採用しています。待ち時間が長いと予想される場合は診察予想時間をお伝えし、指定の時間に戻ってきていただくことができます。なるべく待合室での待ち時間を減らし、ご負担を少なくしたいと思っています。不明な点は受付でお尋ねください。

 男性の風疹抗体検査と定期接種を行っています。くわしくはこちら

 

 

 

小児の中耳炎は原因を突き止めて正しく治療することが重要です

こどもの中耳炎について

原因は鼻の炎症

中耳炎はカゼなどが原因で鼻の奥に細菌がたまり、耳と鼻の管(耳管)から中耳へ感染が広がることによりおこります。耳の外側からバイ菌が入っても中耳炎にはなりません。

プールやお風呂の水が入ってもおこりません。カゼやアレルギー性鼻炎がきっかけで増えた菌が、鼻の奥から耳に入って中耳炎を起こします。

鼻水が出るたびに、中耳炎になるお子様も多くみられます。子どもがよく中耳炎になるのは、カゼをひきやすいことと、耳管が成人と比べ、太く短く、傾きも水平に近いので、菌が耳に入りやすいからです。

症状:急に片方の耳が痛くなります。耳は敏感なのでとても痛みが強いです。ただし、痛みは約一時間でおさまってくることが多いです。乳児の場合、しきりに耳をいじったり、頭を振ったりすることがあります。急に熱が出ることがあります。特に中耳炎の場合は夕方から夜にかけて発熱することが多いです。鼻やのどの風邪が発症してから少したった3-7日後に発症することが多いです。

 治療:以前はさまざまな考えがあり、治療もバラバラでした。最近中耳炎の専門家により小児急性中耳炎治療ガイドライン(治療法の決まり事)が制定されました。きちんとした診断により適切な治療を行うのを目的に作られました。当院ではこのガイドラインをもとに科学的に証明された診断と治療を選択し、なるべく早く安全に治すことを第一目標にしています。しかしながら、中耳炎をひきおこす細菌が年々強くなり、抗生物質がなかなか効かなくなってきました。抗生物質が効かない場合、耳鼻咽喉科医しか行えない鼓膜切開を行い、なるべく早く細菌を体から排出させる治療を行っています。また、アレルギー体質が原因となることも多いので、必要ならアレルギー検査を行って根本原因をつきとめ、中耳炎を再発させないような治療を行う必要があります。

 また、アデノイドや扁桃肥大が中耳炎の原因であることもあります。アデノイドとは鼻の奥にある、リンパ腺のかたまりです。2歳ごろから増大し始め、4-6歳で最大になります。大きくなると、鼻呼吸が出来なくなり、激しいいびきをかきます。また、鼻水がたまりやすいため鼻炎が悪化します。鼻炎により鼻から耳にばい菌が侵入して中耳炎になるのです。アデノイドによる中耳炎は何回も繰り返すのが特徴です。

 

*鼓膜切開術について

中耳炎になり膿が貯留すると、ばい菌から出る毒素で発熱したり、髄膜炎が起きたりすることがあります。そのため、鼓膜切開を行います。鼓膜に小さな穴を開けて、膿を排出します。鼓膜は皮膚と同じ組織のため、切開部は数日でふさがります。通常、後遺症が残ることはありません。適切なタイミングで行うと、熱が下がり、お子様の機嫌がよくなります。特に2歳以下のお子様が中耳炎になるとまだ免疫が十分に完成されていないため長引いたり熱が続いたりしますので、大変有効な治療法です。切開という言葉に対して不安があると思いますので、不明な点があれば遠慮なく院長に相談してください。

 

*鼓膜チューブ挿入術について

 滲出性中耳炎が長引くと、中耳の粘膜がだんだん変性してさらになおりにくくなります。進行すると癒着性中耳炎、真珠腫性中耳炎といった元に戻らないタイプの中耳炎になってしまいます。

このような場合、鼓膜を切開しただけではすぐに悪化してしまうので、鼓膜切開した後に小さな鼓膜チューブを入れます。チューブは短期間で抜くことがありますが、多くは約1-2年留置します。入っている感覚は全くないので、通常通り生活できます。体育やサッカーなども全く問題ありません。プールは潜ったり毎日激しく泳いだりする方には耳栓を勧めます(少しぐらいの水遊びは全く問題ありません)

 多くのお子様はクリニックで局所麻酔で挿入します。大体10分ぐらいで手術が終わります。局所麻酔でできないお子様は近隣の病院で1-2泊で全身麻酔をかけて挿入することがあります。

 

一番多い質問:子供が夜間、耳が痛いといって泣いています。どうしたらいいでしょうか?

 中耳炎の可能性があります。数日前から鼻水が出る風邪をひいている場合はほぼ間違いありません。朝は熱がなかったけど、夕方から夜間に発熱する場合があります。耳は敏感なのでとても痛がります。乳児の場合は機嫌が悪く、なかなか泣き止まず、心配になりますね。耳をいじったり、頭を振ったりします。耳から液体が出てくることもあります。

 耳鼻咽喉科の救急診療は昨今なかなか探しにくくなりました。中耳炎を疑った場合、まずは痛む方の耳をタオルで冷やして、落ち着かせてください。少し水分をとることもいいと思います。また、カロナールなどの痛み止めを使うのもよいと思われます。中耳炎の場合、30分から1時間で痛みがなくなることが多いです。あわてて夜間耳鼻咽喉科を受診した場合、苦労して病院に到着した頃は痛みがなくなって機嫌がいいことも多いです。耳だれが出てきた場合は鼓膜が破れて中耳の膿が出てくることがあります。膿が出た場合はむしろ痛みがなくなります。耳だれが出ることはむしろよいことですのであまり心配はありません。

 ただし、元気に泣いている場合はあまり心配はありませんが、意識がはっきりしなかったり、ぐったりしたり、何度も吐いたりする場合(1回吐いて元気になった場合は心配なし)は髄膜炎の可能性も考えて医療機関にご相談ください。ちなみに最近はヒブや肺炎球菌の予防接種のおかげで髄膜炎の頻度はかなり減りましたのですぐに心配しなくてもいいと思います。

 耳の痛み以外に異常がないかよく観察してください。赤ちゃんの場合はおなかを痛がっていないか確認してください。腹部の痛みはまれに緊急性の高い病気が隠れていることがあります。

 翌日できましたら耳鼻咽喉科を受診することを勧めます。