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 男性の風疹抗体検査と定期接種を行っています。くわしくはこちらを参照ください

 

副鼻腔炎、蓄膿症のお話し

 副鼻腔炎(=ちくのう症)とは、鼻の周囲にある洞窟(副鼻腔)の粘膜に細菌やウイルスが感染することなどによって炎症が起こり、鼻水、鼻づまり、などさまざまな症状が現れる病気です。いわゆる「かぜ」の一つの症状です。副鼻腔にうみ(膿、のう)が蓄積するのでちく(蓄)のう(膿)症ともいいますが、最近はあまりこの言葉は使いません。

 

 1.原因:かぜやアレルギー性鼻炎により鼻がつまったあと、鼻の中の換気が悪くなるので奥にあるほら穴(副鼻腔)の感染が外に出ることができなくなるためです。簡単に言うと、鼻づまりがすべての原因です。例えると、窓やドアを締め切った浴室にはカビやバイキンが繁殖しますね。副鼻腔の出口がふさがって閉鎖空間になると、同じようにバイキンやカビ(真菌)が繁殖してしまうのです。また、虫歯が原因の歯性上顎洞炎という病気も副鼻腔炎の親戚です。一番なりやすいのはアレルギー性鼻炎のため鼻が詰まっているときに鼻風邪をひいてしまうときです。春の花粉症、秋のダニアレルギーの季節に多くみられます。

 

 2.症状:黄色くてネバネバした鼻水や膿が鼻の中や後ろにたくさんたまってしまいます。鼻づまりがあり、鼻をかんでもうまくかみきれません。起床時、悪臭のある痰がのどの奥にべったりくっついたり、頬やオデコ、後頭部の頭痛、目の奥が痛くなるといった症状のこともあります。上の奥歯が痛んだり浮いた感じがすることがあります。これらを長期間放置しておくと、発熱してばい菌が体中を回って敗血症になったり、鼻の粘膜がさらに腫れてポリープができて手術をしなければならない状態になることもあります。

 

 3.治療:初期や急性期は抗生物質を飲んでいただき、副鼻腔の中のバイキンを退治します。同時に鼻の通りが良くなると劇的に改善するので耳鼻咽喉科処置を行います。診察中に薬や綿棒で鼻の粘膜を収縮させて鼻と副鼻腔の通路を広げます。抗生物質も適切なものを使わないとうまく治らず、慢性化することがあります。

 急性期(発症後1-2週間)を過ぎてもくすぶってしまっているときは鼻のレントゲンを撮影します。副鼻腔にどのくらいバイキンが貯留しているか判断するためです。レントゲンにより慢性副鼻腔炎と判断された場合は特殊な抗生物質であるマクロライド剤を2-8週間使用する「マクロライド少量長期投与」をおこないます。アレルギー性鼻炎が合併しているときはしっかりとアレルギーの治療を併用します。

 

 4.治療(手術):副鼻腔炎を放置して鼻の中に鼻茸や鼻ポリープができてしまった場合、薬や耳鼻咽喉科処置で治らなくなってしまっているかもしれません。ポリープができると鼻をかんでも鼻の中に何かあり、いつもはんがつまっている感じになります。その際は手術を行います。手術は大きな手術と小さな手術があります。重症で病気が深いところまで進んでしまているときは病院に入院し、全身麻酔下で手術を行います。中等度以下で鼻の中の病気が原因の場合は当院で局所麻酔による日帰り手術を行うことがあります。手術が必要と言われたが入院する時間のない方が多くいらっしゃいます。本当に手術が必要か不安に思われた方は一度ご相談ください。(その際は今までの経過とありましたらCT検査の情報があると結論が早く出ます)当院ではなるべく負担の少ない手術をこころがけています。

 

 5.まとめ: 早期発見、早期治療が治療の早道です。ただし長引いていても改善しますので、諦めないでまずは耳鼻咽喉科を受診してください。