副鼻腔炎、ちくのう症の話 - 戸田公園いとう耳鼻咽喉科公式サイト

副鼻腔炎、蓄膿症のお話し

副鼻腔炎(=ちくのう症)について

副鼻腔炎(ふくびくうえん)とは、鼻の周りにある空洞(副鼻腔)に細菌やウイルスが入り、炎症を起こして鼻水や鼻づまりを引き起こす病気です。

1. 原因:すべてのきっかけは「鼻づまり」

  • 仕組み: 風邪やアレルギー性鼻炎で鼻がつまると、副鼻腔の出口がふさがり、換気ができなくなります。例えるなら「窓を閉め切ったお風呂場」と同じ状態で、湿気がこもり細菌やカビが繁殖してしまいます。

  • なりやすいタイミング: アレルギー性鼻炎(春の花粉や秋のダニ)があるときに風邪をひくと、特に発症しやすくなります。

  • ※その他、虫歯のばい菌が原因で起こるケースもあります。

2. 症状:ネバネバした鼻水や、顔・頭の痛み

  • 鼻の症状: 黄色くネバネバした鼻水が出る、鼻がつまって上手くかめない。

  • 喉・お口の症状: 起き抜けに悪臭のする痰(たん)が喉にからむ、上の奥歯が浮いたように痛む。

  • 顔・頭の症状: 頬(ほほ)、おでこ、目の奥、後頭部などが痛む。

⚠️ 放置するとどうなる? 長期間放置すると、高熱が出たり、鼻の粘膜がキノコのように腫れる「鼻ポリープ(鼻茸・はなたけ)」ができてしまい、手術が必要になることがあります。

3. 治療方法:お薬と、鼻の通りをよくする処置

早く治療を始めるほど、劇的に改善しやすくなります。

  • 急性期(発症してすぐ): 抗生物質などの内服薬でばい菌を退治します。同時に、診察室で鼻の粘膜を広げて換気をよくする「耳鼻科処置」を行います。

  • 慢性期(長引いている場合): レントゲンを撮影して状態を確認します。慢性化している場合は、特殊な抗生物質を少量ずつ数週間〜数ヶ月飲む「マクロライド少量長期投与」という治療や、アレルギーの治療をあわせて行います。

4. 手術について(お薬で治らない場合)

ポリープが大きくなり、お薬や処置で治らなくなった場合は手術を検討します。

  • 日帰り手術(当院で可能): 中等度までの進行であれば、当院にて局所麻酔による日帰り手術が可能です。「入院する時間がない」という方も一度ご相談ください。

  • 入院手術(提携病院へ紹介): 重症で病気が深いところまで進んでいる場合は、専門の病院へご紹介し、全身麻酔での入院手術(1〜3泊など)となります。

  • いずれも私の責任で確実な手術をしてくださる病院の医師を紹介させていただきます。

📌 まとめ

副鼻腔炎は「早期発見・早期治療」が一番の近道です。長引いてしまっている場合でも必ず改善しますので、諦めずにまずは当院へご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 副鼻腔炎(=ちくのう症)とは、鼻の周囲にある洞窟(副鼻腔)の粘膜に細菌やウイルスが感染することなどによって炎症が起こり、鼻水、鼻づまり、などさまざまな症状が現れる病気です。いわゆる「かぜ」の一つの症状です。副鼻腔にうみ(膿、のう)が蓄積するのでちく(蓄)のう(膿)症ともいいますが、最近はあまりこの言葉は使いません。

 

 1.原因:かぜやアレルギー性鼻炎により鼻がつまったあと、鼻の中の換気が悪くなるので奥にあるほら穴(副鼻腔)の感染が外に出ることができなくなるためです。簡単に言うと、鼻づまりがすべての原因です。例えると、窓やドアを締め切った浴室にはカビやバイキンが繁殖しますね。副鼻腔の出口がふさがって閉鎖空間になると、同じようにバイキンやカビ(真菌)が繁殖してしまうのです。また、虫歯が原因の歯性上顎洞炎という病気も副鼻腔炎の親戚です。一番なりやすいのはアレルギー性鼻炎のため鼻が詰まっているときに鼻風邪をひいてしまうときです。春の花粉症、秋のダニアレルギーの季節に多くみられます。

 

 2.症状:黄色くてネバネバした鼻水や膿が鼻の中や後ろにたくさんたまってしまいます。鼻づまりがあり、鼻をかんでもうまくかみきれません。起床時、悪臭のある痰がのどの奥にべったりくっついたり、頬やオデコ、後頭部の頭痛、目の奥が痛くなるといった症状のこともあります。上の奥歯が痛んだり浮いた感じがすることがあります。これらを長期間放置しておくと、発熱してばい菌が体中を回って敗血症になったり、鼻の粘膜がさらに腫れてポリープができて手術をしなければならない状態になることもあります。

 

 3.治療:初期や急性期は抗生物質を飲んでいただき、副鼻腔の中のバイキンを退治します。同時に鼻の通りが良くなると劇的に改善するので耳鼻咽喉科処置を行います。診察中に薬や綿棒で鼻の粘膜を収縮させて鼻と副鼻腔の通路を広げます。抗生物質も適切なものを使わないとうまく治らず、慢性化することがあります。

 急性期(発症後1-2週間)を過ぎてもくすぶってしまっているときは鼻のレントゲンを撮影します。副鼻腔にどのくらいバイキンが貯留しているか判断するためです。レントゲンにより慢性副鼻腔炎と判断された場合は特殊な抗生物質であるマクロライド剤を2-8週間使用する「マクロライド少量長期投与」をおこないます。アレルギー性鼻炎が合併しているときはしっかりとアレルギーの治療を併用します。

 

 4.治療(手術):副鼻腔炎を放置して鼻の中に鼻茸や鼻ポリープができてしまった場合、薬や耳鼻咽喉科処置で治らなくなってしまっているかもしれません。ポリープができると鼻をかんでも鼻の中に何かあり、いつもはんがつまっている感じになります。その際は手術を行います。手術は大きな手術と小さな手術があります。重症で病気が深いところまで進んでしまているときは病院に入院し、全身麻酔下で手術を行います。中等度以下で鼻の中の病気が原因の場合は当院で局所麻酔による日帰り手術を行うことがあります。手術が必要と言われたが入院する時間のない方が多くいらっしゃいます。本当に手術が必要か不安に思われた方は一度ご相談ください。(その際は今までの経過とありましたらCT検査の情報があると結論が早く出ます)当院ではなるべく負担の少ない手術をこころがけています。

 

 5.まとめ: 早期発見、早期治療が治療の早道です。ただし長引いていても改善しますので、諦めないでまずは耳鼻咽喉科を受診してください。

 

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